『自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方』を読んだ。
長男が2歳になり、できることが増えてきた。
いろいろなことに触れたり挑戦したりしてほしいとは思う一方で、よくないことややってほしくないことに対しては「ダメ!」と言ってしまうことが多い…。
「ダメ!」だけの叱り方はよくないと何となくは感じているものの、どんな声かけが良いのか分からなかったので本を読んでみることにした。
どんな本か
大きな構成は下記。
- 子育てにおける接し方
- 褒め方
- 叱り方
- 聞き方
- Q&A
メインはタイトルにあるとおり、褒め方/叱り方ですが、子どもとの接し方や話の聞き方などコミュニケーション全般についても書かれていた。褒め方叱り方については具体的な場面を挙げ、OK/NGそれぞれの具体例もいくつか載っているため、実践のイメージもしやすかった。著者が児童発達学の研究者であり、アカデミックな研究がエビデンスとなっているものが多い印象。
感想/メモ
接し方
接し方に対するマインドセットと親の余裕や忍耐力が大事だと感じた。
接し方には条件付き/無条件の2種類があり、後者が良いとされている。
- 条件付き: 褒美や罰として愛情の注ぎ加減を調整して行動をコントロールしようとする
- 無条件: 行動の良し悪しに関わらず愛情を注ぎ、気持ちに寄り添う
一人の人間として承認/尊重し、子どもの目線に立って、気持ちに向き合うコミュニケーションを取る意識が大事だと理解。
上記の無条件の接し方は条件付きの接し方よりも良いのは、それはそうだよね、と理解できたけれど、普段の生活で実践するには難しいポイントもあるよなあとも感じた。
例えば、自分(親)が急いでいるときなどでは、子どもの行動をコントロールしやすい条件付きの接し方を取ってしまうことがままある…。また、仕事で疲れ果てているときに、ぐずっている子どもの気持ちに向き合うのは大変 🫠
接し方について知り、良い接し方をしようという気持ちだけでなく、それを実践するための親の精神的/時間的余裕や忍耐力もセットで大事になるんだなと思った。
褒め方
努力や過程に着目して褒めることで、チャレンジ精神が養われたり、自己肯定感が育まれるとのこと。褒める以外にも見たままを表現すること(e.g. たくさん色を使って書いたんだね)も本人のモチベーション向上に有効だそう。
NGな褒め方としては、具体性に欠ける表面的な褒め方や、性格や外見などの特徴を中心にした褒め方が挙げられていた。特に具体性に欠ける褒め方はやりがちなので反省…。
本質的に大事なのは、喜びや驚きなどの感情を共有すること、またそれによって所属や関係性の欲求が満たされることだと理解。褒めなければと考えすぎて表面的な「すごい」を多用せずに、本質的なことを大事にしていきたい 💪
叱り方
前提として叱ることは褒めるより難しい…。
「ダメ!」と言う前にまず子どもの気持ちを認めることが大事。「〇〇がしたかったんだね」と認めてから、それが好ましくない理由を説明したり、自分(親)が悲しい気持ちになったことを伝える。最後に「〇〇にするのはどう?」と提案をすることで、やりたいことを認めつつ、好ましくない行為を避けられるとのこと。
実際は理由を説明しても理解してもらえなかったり、理解はしてもやっぱりまだやりたいという気持ちになったりすることが多い…。褒美と罰で言うことを聞かせたくなるが、興味を取り上げずに別のものに移す(e.g. 固いおもちゃを投げていたら、「こっちの柔らかいボール投げてみようか」と投げる対象を変更する)などが必要なんだろうなと感じた。
NGな叱り方例やそのデメリットも記載されていたので、長期戦を覚悟して寄り添っていきたい…!
まとめ
実際の日々の生活では自分の余裕の無さなどから、実践できないこともあるだろうが、一人の人間として尊重する考え方や接し方は大事にしたい。